【内緒の話】「家の価格」と「会社の利益」のヒミツ
家の価格って住宅会社によってちがうのはなぜ?
ひとことで言うと住宅会社によって利益率が違うからです
これからすこしずつ説明していきたいと思います
目次:
ところで、会社はいくら儲かっているのでしょうか?
これを知っていると・・・
自分が適正な金額で家を購入できるかの目安になります
当然のことですが、例えば「建物本体価格3000万円」で契約したからと言って
「住宅会社が3000万円儲けいている」わけではありません
会社の利益率
それぞれの会社には利益率というものがあります
おおまかに分けると大体こんな感じです(あくまでも大体の%です)
→大手ハウスメーカーの利益率: 約35~50%
→その他のメーカーの利益率: 約20~30%
→地元工務店の利益率: 約15~25%
(一概に「工務店さん」といっても、自前で大工工事をする会社と下請けの大工さんを抱えている会社があります。当然それぞれ利益率が変わります)
実はそれ以外のお金はすべて業者さんに支払っているんです。
(当たり前といえばあたりまえですね)
一つの家を建てるのに十数社の業者が関わります。
例えば、大工さんとか基礎屋さん、電気屋さん、屋根屋さん、建材屋さんなどなど。
つまり、同じ3000万円の家を契約した場合でも
→大手ハウスメーカーは1050~1500万円が利益。原価は1500~1950万円
→その他メーカーさんは600~900万円が利益。原価は2100~2400万円
→地元工務店さんは450~900万円が利益。原価は2100~2550万円
ということになります。
「ん?どういうこと?」
「わかったような・・・わからないような・・・」
きっとそう感じたでしょう
なぜ みんさんがそう感じたかというと・・・
実際には、原価に対して会社が設定した「かけ率」を掛けているからです
つまり、原価(実行予算)が1500万円だとすると
→大手ハウスメーカーで建てると 約2310万円~3000万円くらいかかる
→その他のメーカーで建てると 約1880万円~2150万円くらい
→地元工務店で建てると 約1760万円~2000万円くらい
ということになります。
だんだん仕組みが分かってきたでしょうか?
同じ建物を建てるだけなら大手メーカーで建てるより工務店で建てたほうが1000万円くらい安く建てられるということになります
掛け率
つまりわかりやすく言うと・・・
住宅会社は各業者から見積りをとると、その金額に一定の掛け率をかけてお客様にお見積りを出しているわけです
(もちろん実際はそんなに単純ではありませんが・・・)
だいたいの「掛け率」はこうです
・利益率15%の場合・・・掛け率1.17
・利益率20%の場合・・・掛け率1.25
・利益率30%の場合・・・掛け率1.43
・利益率50%の場合・・・掛け率2.00
例えば、原価(実行予算)が1000万円だったとして、利益率が30%だとすると・・・
(実際には原価はこんなに安くありませんが、例えばということで・・・)
(原価)1000万円×(掛け率)1.43=1430万円
原価1000万に430万円の利益を乗せて見積を出しているということです
(正確には1430万円の30%は429万円になります)
結論:大手メーカーで建てるより地元工務店で建てたほうがよい!?
では、大手住宅メーカーで建てるよりも地元工務店で建てるほうがよいのでしょうか?
決してそうではありません!
グレードのランク設定や標準仕様などは住宅会社ごとに違うため一概に「こっちのほうがいい」と言い切ることはできません
しかも抱えている業者の技術力、大工の腕前、保証やサービス、特許技術などは住宅会社やメーカーによりまちまちです
ですから、
自分たちが家づくりに何を求めているのかをよ~く考えることが大切です!
例えば、
大手メーカーで家を建てれば価格は割高でもしれませんが、ブランドを手にできます
お友達:「素敵ないえね~。どこで建てたの~?」
あなた:「〇〇ホームで建てたの~」
お友達:「やっぱり〇〇ホームはいいわね~」
こんな会話を連想できますね
それよりも、
工務店で家を建てれば大手メーカーの仕様で安く家を建てることができます
または、
この住宅メーカーのこのデザインが好き!
こういう理由で住宅会社を選ぶこともできます
「〇〇ハウスの〇〇工法!これが気に入った!」
そういう場合もあるかもしれません
※価格の仕組みを知ったうえで、みなさんの「理想のいえ」に求める優先順位とを比較しながらぜひ検討してみてください!